鍛造について
自由鍛造とは、金属材料を適当な高温に加熱し、プレスまたはハンマを用いて、その上下金敷間で力を加えて鍛造加工を行うことです。鍛伸すえ込み、穴あけ、穴広げ、展伸、せぎりなど鍛造の基本作業をそれぞれ製品の使用目的、用途などに応じて組み合わせて鍛錬、成形を行います。大型鍛造品や、多種少量品で金型の使用に適さないものの生産に適用します。
※上記の目的を達成するため、鍛錬比が重要です
型鍛造は、鍛造機械に型彫された上下1組の金型を取り付け、この型内に素材をいれて圧縮加工する方法です。同一形状の製品を多数製造する場合に採用され、寸法精度が高く、複雑なものまで成型加工を迅速に行うことが出来る生産性の高い方法です。しかし、金型製作に手間と経費がかかるので、製品個数の多い場合に型鍛造を採用します。型鍛造の主要生産方式としては、ドロップハンマによる鍛造とプレスによる鍛造があります。
鍛造品は、あらゆる産業や身近な日常生活の中で貢献しています。自動車では、トラック・バスから軽自動車まで幅広く用いられ、特にF1やラリーなどの過酷な競技には、その使用範囲は更に拡大されます。また競技といえばゴルフトーナメントでも、プロが使用するクラブのヘッドのほとんどは鋳造品ではなく鍛造品が使われています。
産業機械部品、道路、建物の築機部品、汎用部品/自動車部品用
建設機械用部品/自由鍛造による非量産大型重要部品
(鍛造部品写真提供:JFA)